誰も、声も出さず、動きもせずただ
立ち尽くしているだけでした。

まるで眠っているようです

こんなに死は、美しく寂しく悲しいものと感じました。

そして、妃は決意をします。

妃は、小人たちに言いました。

『姫は、もう帰ってこない。私は、誰が犯人がわかります。そう、のうのうと城で酒と肉を食い荒らす。あの無能豚王だってことを……それとその共犯のトウ……』

妃の周りから、黒空気が溢れ出てきています。
小屋がメリメリと悲鳴をあげているかのように音を出しながら変形していきます。

『『『『『『『お止めください!妃様!!その様なことをしたら、もう二度と、故郷……天界に帰ることができなくなります!!貴女は、女神であってここの監視をするために来たはず!何ゆえ1人の娘ごときに、堕天しなければならないのです!?』』』』』』』

小人たちは、止めました。
すると、妃は悪魔のような顔へと変わっていきこう言った。

『1人の娘でも、私の娘だ!!』

髪は、黒く染まり目は赤黒く、体は鱗が浮き出しました。足と手の指先から鋭く爪が鋭くなりました。

そして、黒い翼で城へと向かって行ったのです。