「うーん、そう言われても。 正直何が普通なのか、 分かっていないのかもしれないわね」 「お嬢様はフレンドリーに、 そして気遣いながら私ともお話ししてくださっていると感じています。」 「しかしながら、 本当の気持ちを表情に出すということはほとんどありませんし、 薄い壁の様な物を感じるのです。」 そこで、と言って十史郎はスーツの胸ポケットから何かのチケットの様な物を取り出した。 「今日は、この私と。 デートをしていただきたいと思っております」