「昨日寝る前に、 今日は1日ゆっくりするってあなたに伝えたわよね?」 「ええ。」 十史郎は逆光を浴びながら見慣れてきた憎たらしい笑顔を浮かべた。 「ですがお嬢様。 今日はお嬢様の貴重な時間を、私に少しお貸しください」 「足りない物、を探す小旅行に出ますよ」 「小旅行って言ったってどこに・・」 「それはこれからのお楽しみです」