「一体、彼は何者なの・・?」 「今はあの様な調子ですが、 英国の名門養成学校と大学を、どちらも主席で卒業したという経歴の持ち主だそうですよ」 「そう・・とりあえず、様子をもう少し見てみるわ。今日もご苦労様。」 運転手と別れてリビングに向かうと、 佐倉はさりげない動作で私から上着と通学用の鞄を回収した。 「ありがとう」 「いえ」