「結愛ちゃん……。」



さらさらと柔らかい髪の毛に触れる。



…結愛ちゃんが好きな学校の人は羨ましい。将来、結愛ちゃんと結婚できるんだもん。




いまは結愛ちゃんの片想いでも、結愛ちゃんはすっっごく可愛いから…すぐに両想いになるよね。




そう呟きながら、するすると髪の毛から首筋にかけて手を滑らせる。




「このピアスも外さなきゃダメかな……。」




このピアスは僕にしかつけられないし、外せないらしい。




「結愛ちゃん、ピアスのせいで困ってたみたいだし…。」