レトからこんな風に接されるなんて…最初のわたしもひどかったからバチがあたったのかな。
最初からレトに優しくしておけばこんなことにかなんなかったかなあ…。
「泣いてるから慰めるつもりで言うんじゃないけど、僕じゃなくてあっちにもきみの王子さまはいるでしょ。」
「王子…さまって…………あぁ…海先輩…。」
「君のこと、好きみたいだしね?あっちの王子さまに頼ればいいよ。さぁ着いたよ。」
こっちに来た時みたいに、目の前の木をコンコンっと叩くとぱあっと光が漏れてきて。
「じゃあ。」
「っちょ!…ひゃっ!!」
腕を引かれて、バランスをくずしたところでトンって押されて光の中に倒れかかる。
「……ちゃんと、あっちで幸せになって。僕はそれで十分。」
「え………。」
耳元でそう呟かれて、頭をポンポンされた。

