ヒーロープリンセスと溺愛オオカミ


ぽたんぽたんと涙が流れ落ちていく。




「レト…っ?」




俯いて見ないようにしてたけどサミちゃんからスッと離れていた。




「…ねぇ、まだここにいるつもり?」





………もう、本当に終わりなんだなぁ…前のレトならわたしが泣いたらこんな冷静にいられてなかったのに、顔色を変えずにそういうんだもんね。





「わかったよ…っく…もう……帰る…。」





「そう?じゃあ帰るって言っても1人じゃ無理だし、僕についてきて。」





「えっなんでレト、まだ途中っ…他の使用人とかにまかせれば…。」





「僕が連れてきたんだから、最後まで片付けないとね。サミは先にお風呂に入ってて。ぜんぶ綺麗にしてて。…ほら、来て。案内する。」