ヒーロープリンセスと溺愛オオカミ


放心したように、傷ついた自分の腕を見つめている。





シン…と静まり返っていて、レトを励ましたいけど声がだせない。




なんでだろう…なんか、この感じイヤ…。





自分の腕を見ていたレトがゆっくりわたしに視線を移した。





「結愛ちゃん……もう、終わりにしよ…。」






「え、なに…終わり…って?」






「結愛ちゃんと、もう離れたくなっちゃった。」






ごめんね、と力なく笑った。





お、おわり…?離れるって…?





レトがいまそういった…?






「レト、その考えは…「父様はなにも言わないでください。」






ここまでずっとわたしたちを後ろから見ていた、レトのお父さんがレトに話しかけたけど、遮られてしまった。