「サミもなにをしていたんだ、本当使えない。あぁ…匂いで分かるよ、兄様。体力が減りすぎている。こんなになるまでどうして…。」
「はぁ?なんでラトにそんなこと言われなきゃいかないわけ!?人間のいる方へ来なかったくせに偉そうにしないでよ!」
双子の弟のラトくんは、見た目と背格好はレトととても似てるけど…口調とか性格は正反対。
「ねぇ…ラト、今まで僕のわがままであっちにいたんだよ。サミにそう言うのは間違ってる。それと…次結愛にそんな口聞いたら…ラトを軽蔑するから覚えておいて。」
レトから出るオーラが重く、恐怖を与える。
有無を言わさない目と、低い声で…。
レトが本当に怒るとこうなるんだ…。
「…わかった、2人に謝まるよ。ごめん。」
ラトくんがわたしもサミちゃんに頭を下げた。
「あぁ…目の前に兄様がいるだけでこんなに幸せになる…。あっそうだ、兄様!俺も人間の姿でいられる時間が伸びたんだよ、半日以上は続けていれるんだっ、褒めてくれる?」
わたしたちに頭を下げたあと、すぐにレトに向き直りレトに甘え始めた。
…ラトくん、サミちゃんよりレトにべったりなのかも。
「ラト!レトは立ってるのだって辛いんだから…さっさと離れなさいっ!レトわたしが部屋まで送りとどけるわ。」
「黙れ、口を挟むな。兄様っ〜。俺がずっとそばにいるからね。俺だけで充分だよね、ねっ兄様?」

