「ちょっと!?レト、なにして…!」




元気がなさそうなレトを励ますつもりでいたら…。





いつの間にかレトに両手を頭の上で持ち上げられ、わたしの首筋に顔を埋めてるレト。





「すっごいいい匂いする。僕に触られるの気持ちいいんだね。」





「ど、どうしたの急に?やめてよ…。」





抵抗しようと力を入れるけどビクともしない。





「あはっ、そんな顔してよく言う。僕にこんなに反応してるのに……ねえ、食べさせて。」





…いつもと違う…なにか変。





「やめっ…ッ痛いっ!」





「ちょっ!?あんたどいてっ!!」





サミちゃんが助けてくれて、なんとか抜け出せた。





「っお前、僕の邪魔したな…。」





どうしたの、そんな言葉使って…。





「レトは、いま力をコントロールできてない!その証拠にあんた、首にやられてるよ、血管まで噛まれてる!」