ヒーロープリンセスと溺愛オオカミ



「ごめん…サミのことも好きだけど…そばにいて大切にしたいのは結愛なんだ。」




「わああああん!!レトのバカぁっ…!!」




レトの胸に飛び込んで、わんわん泣くサミちゃん。




「…よしよし。泣き止むまでこうしてていいよ。」





「じゃあ…ひっく…ずっと泣き止まないもん…。」





あやしてあげるお兄ちゃんと、だだをこねる妹みたい。





「うぅ…わたしも、レトと一緒にいたい。」





「えっ…あっちに帰らないの?」





「レトのことだもん、人間と両想いになったならこっちに居続けるつもりでしょ?レトだけをこっちに残させるなんて心配だし…少しでも邪魔を…こほんっ!じゃなくて、わたしもこっちにいた方が役に立てることもあると思うから…ね、お願い!」