ヒーロープリンセスと溺愛オオカミ


サミちゃんじゃなくて、わたしが1番レトを支えられる存在でありたい。




「ねぇレト…飲んでよ。」




「っの、飲まないってば!」




それは無理!とぶんぶん首を振るレト。





「どうしてサミちゃんのはいいのにわたしのはダメなの?」




「サミは飲み過ぎてもすぐ治るから大丈夫だけど、結愛ちゃんは人間だから…どうなるかわかんないんだよ。」





「いいって言ってるのに…そんなに飲みたくないんなら、そういえばいいじゃん!」




わたしってほんと短気…口から出るのは強がりだけ。




「どうせわたしはレトの力になれないよね!」




どんどん思ってもないようなことが口から出てきてしまう。




「もう、わたしのことなんか好きじゃないんでしょっ!」




「なんでそんなこと言うの?好きだからだよ。」




「わたしはレトのヒーローなのに…少しくらい助けさせてよ?」





「結愛ちゃん……。」




レトがわたしの首元に顔を埋める。





「…無理だと思ったら、僕に何してもいいから絶対止めてね?」




「わ、わかった……っん…。」




レトの唇が首に当たった瞬間、昨日傷を治してもらった時のように甘い熱が広がる。




こくこくと、飲み込む音が聞こえる。




そして経験したことのないような…全身で快感を覚える。




「…ん…れ、とっ。」





レトがちゅうっと首元を吸う度にその快感が増していく。




「やば、めちゃくちゃ美味しい。」




…気持ちよくて、とろけてしまいそう。




「んん…あっ…れ、と…好きっ…。」




「可愛い…ッどうしよ、ムズムズしてきた…また耳がっ…。」




そう言った途端、ひょこんと獣耳と尻尾が現れた。





「ああ、もう…!」





耳を手で押しつぶすように隠すレト。




「わたしはレトのふわふわの耳とか、黄色い瞳もかっこいいなって思うんだけどな…レトはレトなんだから、もうこの姿をコンプレックスに感じないで?」




「結愛……。」