「サミちゃんはわたしとレトの小さい頃の関係を知ってるみたいだけど…わたしたちのこと、何か知ってるの?」





「…はぁ?なんで…。」




「教えてほしいの!」




「っ教えてもらってどうしたいわけ?せっかくあんたの記憶を消したのに話したら……っ…!?」




……いま…なんて?




口を手で覆うサミちゃん。




「えっ?…記憶を、消した?」




「ああ最悪!!イライラしすぎてたからこんなことに…レトにバレたらわたし……。」




「サミちゃん、どういうことなの?」




「あんたが全ていけないの!…どうにか、あんたとの出会いを無かったことにしなければわたしの思いは届かないし…何よりレトがキングになることができなくなると思った。…レトの記憶は能力の差がありすぎて消せないから、消すとしたら人間のあんただった。」