ヒーロープリンセスと溺愛オオカミ


もわもわと視界が霞む。



「う〜…やっぱりこっちの空気苦手。」




いつでもこっちは薄暗いし、身分によって住む場所も分けられているため気味が悪い雰囲気。




ちなみに移動するためには相当な能力を持つ狼に限られるため、9割以上の狼は移動ができない。




「もうあっちに戻りたくなって………っわ!!?」




「レトーーーっ!」




どさっといきなり抱きついてきたのは…。




「あ、サミ。びっくりした。なんでここに?」




僕が会おうとしていたサミで、人間の姿に変わっている。





「レトの甘い匂いしたから、急いで来たの!」




そう言ってぺろっと僕の頬を舐める。




「こら…ちょっと。」




「どこに行ってたの?ずっと探してたんだよ?」




「あ、サミに言ってなかったっけ…当分人間のとこにいるつもりだよ。」




「なんで!?ダメって何回も言ったじゃない!レトはサミと一緒にこっちいるの!」