あの頃に戻りたい

「ハハッ!!少しは抵抗したらどうなのさッ!?」
{・・・・・}
ゲシッ ドカッ
[ほんっっっと何もしないのねっ♪人形(ガラクタ)みたいだわっ!]
「まあ、今回はこのくらいにしといてあげる。感謝しな♪」
醜い小悪魔だ…
{・・・・・・・・・・・・・・・・・・}
[じゃ、行きましょ?結衣さん(^-^)]
心のない言葉に、特に何も思ってなさそうな笑顔・・・・
「はいはい・・・」
タタタッ
一人体育館倉庫に取り残される
もう慣れた
これがMちゃんの日常


【あらM、お帰りなさい(^-^)】
{・・・・。ただいま}
【今、夕飯作ってるから、出来たら呼ぶわね♪】
{・・・・うん}
トタトタ
階段上がってドア開けて閉めてカーテン閉めて宿題出して20分で終わらせた頃にはもう夕飯完成してて母に呼ばれて母と一緒に夕飯食べてニュース見て風呂入って出て着替えて階段上がってドア開けて閉めてベットに寝っ転がって一日が終わる。

朝起きて、学校の準備して、朝ごはんはいつも食パン焼いたやつ。
それで着替えて家出る。
学校に着いて、教室入ると机がない。
ついでに目の前で自分の椅子が落とされる。

1限目終わったら、ゆっくり読書。
(=‘x‘=)

近くの野次馬、Mちゃんの愚痴ばっかり。
みんなおかしいよ。
Mちゃんなんもしてないのに(。˘•ε•˘。)
多分、開坂 結衣ちゃんと、超お嬢様の御嬢 貴美ちゃんがいじり始めたのが最初だよね。
 
―昼休み―
よし、今日こそMちゃんとお昼一緒しよう!
『Mちゃん、お昼一緒しよっ(*^_^*)』
ザワザワザワザワ
みんな、軽く騒いでるなぁ・・・・
{渡山さんが一緒に食べたいなら、いいよ・・・・}
今すぐ消えちゃいそうな声だなぁ・・・・
初めて聞いたな・・・・Mちゃんの声。
『良かった!じゃあ、裏庭行こっか!』
{・・・・うん}
あれ?一瞬Mちゃんが笑ったような気が・・・・
気のせいかな・・

そのあと、裏庭でいっぱいおしゃべりした。
いつも本読んでるMちゃんだけど、結構おしゃべりな子だった。

―また一緒に食べようっ!!―

二人で約束したんだ。
明日、また会おうって
一緒に食べよって。
(-.-;)
今日は、結構楽しかった。
渡山さんに話しかけられた。
そのせいか、今日はいじめられなかった。
でも、明日は何が起きるかわからない。
もしかしたら、渡山さんが標的にされるかもしれない。
それだけは嫌だ。
絶対に嫌。
そうだ、消えよう。そうすれば、渡山さんも何もされない。
うん、最高だ。
ばいばい、渡山さん。
小悪魔。
感情なしお嬢様。
母さん



(=‘x‘=)
朝だ!
学校行こう!
パンを咥えて家を飛び出した!
ダダダダダッ
そして、事件は起きた。
昨日の夜、Mちゃんが家で首を吊ったらしい。
遺書があって、私宛だったらしい。
Mちゃんのお母さんが、泣きながら貸してくれた。
内容は、単純に言うと、


渡山さんは生きてね。

私みたいにはならないで

今を楽しんで

そんな内容だった。
そういえば昨日、最後にもう、
{消えてもいいくらい楽しい日になったよ}
{ありがと、渡山さん。}
とか、笑顔で言ってたっけ。
あの時、
消えちゃダメって言ってたら、
もしかしたら、
Mちゃんは・・・・・・・・・・・・・・・・・・
  
   ~end~