やっとの思いでこの高校に入学し、1年が経った。
そして、私長井佳奈は高校2年生になることができた。
やっと慣れてきたこの生活に楽しさがすこしある。
その楽しさを作ってくれるのも、昔からの幼馴染であり、親友の真野千夏がそばにいてくれたからだ。
「あー!佳奈‼︎またぼーーーーってしてるでしょ‼︎」
「…へ?…」
「…へ?…っじゃなーーーいっ‼︎‼︎‼︎
もぉ、佳奈ったら‼︎」
「こらこら、千夏。そんなに怒らないの、誰だってぼーってすることはあるよ。」
あ、この人は千夏の彼氏の立花裕也。
イッケメーンでサッカー部のエースなんだって。
「まぁ、長井はぼーっとしすぎだけど。」
ムッ。
こいつ、なかなか毒舌。
「うるさい。千夏、旦那うるさいんだけど。」