SignⅠ〜天狗のしるしと世界とあたし

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“……ゴ、 ……ゴゴ……”

“……バシュウウウ……ゥゥ……”


辺りにはもう、二人の姿はなかった。


「……うっ、 ……はあっ、」


美空はその場に崩れ落ちる。


「……はあっ、 ……はあっ、」


見事闘いを制した美空……

だが、彼女にはもうわずかな力しか残されていなかった。


「……はっ、 ……はあ、」


美空はD.S.Pの仲間たちに目を向ける。

倒れて動かない隊員たち、

傷を負った能力者たち……


「……はあっ、 ……はあ、」


美空に迷いは微塵もなかった。

手をかざし、最後の力を振り絞る……


————ファアアアア……!


やわらかな光が辺りを包む。

光はみんなの体に溶け込んで、

怪我や、黒木の切断された両手までも治してゆく……


「「「……なんだ……??」」」

「「「……これは、一体……」」」


次第にみんなの顔に生気が戻る。

それを最後に見届けて——


「……良かった……みんな、 生きて……」


美空は静かに命を閉じた——