SignⅠ〜天狗のしるしと世界とあたし



……伯耆坊……!


……伯耆坊……!!


……伯耆坊……!!!


美空は何度も繰り返す。


こんなはずじゃなかったの……


あたしはちゃんとあたしの為に、みんなの為に……


今を、未来を、守りたかっただけなのに……


大事なもの、ちゃんと守りたかっただけなのに……!


……伯耆坊っ……!


……ねえ、お願いっ!


……力を貸してっ!!


————伯耆坊っ!!!!_________
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すると、



“ オ゛オオオオオ——————ンッ!! ”



美空にしか聞こえない、懐かしくも神々しい、鳴き声が夜空に轟いた。

何故かそれまで降っていた雨がやみ、空には見たこともないような大きな月が浮かんでいる。


「 ! 」


————天が彼女に味方した……