「ヒヒ、お前はサンドバッグがお似合いだ」
「光栄だろう? 自分よりも強くて偉い二人の神に殺されて。 ……グフ、グフフフ……」
楽しむように二人は笑う。
けして一気には殺さない、じわじわとなぶり殺すやり方は今も昔も変わらない。
——ドシャッ!
殴られ、美空は地面に転がった。
「……っ、 ゲホゲホッ……ゲホッ!」
ぬかるんだ大地、口の中にドロが入り、美空は激しく咳をする。
「ヒヒッ、そんなに苦しいか?」
「安心しなよ、もっと苦しめてあげるから」
————ザンッ!
刃が背中の羽を舞い踊らせた。
「……っ、」
さんざん殴られ、切りつけられ、美空の意識は朦朧とする。
……こんなはずじゃない……
……あたし、こんなはずじゃ……
じんわり涙が目に浮かぶ。
————伯耆坊……
すがるように美空は心に呼びかけた。


