SignⅠ〜天狗のしるしと世界とあたし


「学習能力がないのは致命的だな」


ニヤつきながらカイドウが近付く……


「もうお前は何の力も使えない、俺達には逆らえない」


「————!」


行動操作が美空を縛る。

体力を削がれた今、完全なしるしの力を持ってしても術は解けず、美空の体は硬直する……


「——それでいいんだッ!」


————バキッ!


「ボクたちに歯向かうなんて百億年早いんだよッ!」


————ザシュッ!


無抵抗の体に次々と攻撃が浴びせられる。


「……っ、」


……そ、んな……


……また、こんな……


自分の不甲斐なさに、悔しさに、美空の心は苦しくなる。

やっと対等に闘える力を授かった、あと少しで二人を追い込む事が出来たはずだ、それなのに……