SignⅠ〜天狗のしるしと世界とあたし



そうしてしばらく一進一退の攻防戦が繰り広げられた。

次第にそれぞれ疲労の色が見え始める……


「……ハアッ、 ……チッ、」
「……クソ! CKー1のくせに!」


苛立ちを隠せないカイドウとコブ、


「……ハア、 ……ハア、」


美空は静かに息を整える。


「……ハア、」


雨が降りしきる寒い夜、

三人の口から白い吐息が出てはすぐに消えてゆく……

すると、


「……クッ、 ヒヒッ」


カイドウが突然笑い出した。

その不気味さに美空が首を傾げたその直後、


————ギインッ!


卑怯にも、またもカイドウが力を使った。

テレパスによる行動操作……

美空は体を動かせない……