SignⅠ〜天狗のしるしと世界とあたし

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「「……っ……」」


カイドウとコブは固唾をのんだ。

異空間へ閉じ込めていたはずの美空が今、目の前に立っている。

傍らには仲間である白髪の男が、槍が貫かれた状態で、すでに生き絶え転がっていた。


「「……っ……」」


美空の変貌ぶりに動揺する。

美空のようで美空ではない、その姿は背中に大きな黒い羽、腕や足は半分までが羽毛で覆われ、爪は鷹のように鋭く先が尖っている。

赤の瞳は更に深く、宝石のように輝いていた。


まるで四年前を彷彿とさせるその姿……


ただ一つ違うのは人格がちゃんとそこにある。

自己を失い暴走し、狂乱し、見境なく攻撃してきたあの時の美空とは明らかに様子が違っていた。