SignⅠ〜天狗のしるしと世界とあたし

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……あ、れ……


……ここは……


いつの間にか、視界は見覚えのある場所を映していた。

眼下に山々が連なる、ゴツゴツとした岩肌の見える山の頂……


「 ! 」


気配を感じてあたしは振り向く。

背後に広がる深い霧、

ぼんやり佇む人物それは——


「……伯耆坊……」


それは確かに伯耆坊だった。

伯耆坊は翼を広げ、じっとあたしを見つめている。


「……伯耆坊……」


もう一度呼ぶと伯耆坊は頷いた。

ただ静かに、あたしの思いを、望みの全てが分かったように。


『さあ、いこう』


声に導かれるように、あたしは伯耆坊に手を伸ばす。

あたしの右手と伯耆坊の左手、

それがピタリと重なって……


————ウ゛アンッッ!!!!


今、 しるしの真の力が覚醒した。