SignⅠ〜天狗のしるしと世界とあたし



……やめてっ……


……みんなっ……


……もうやめてっ……!!



いまだかつて感じた事のない感情……

血がザワザワとざわめいて冷えて逆流するような……

あるいは腹の底を掴まれて強く絞られているような……


しかも今の状態では、溢れ出す感情に無理やり蓋をされたようで……

行き場のなくなった感情が、まるで内蔵を全部グチャグチャにかき混ぜるようにあたしの中を暴れまわる。

猛烈に痛くて苦しくて息をするのがままならない。

何も出来ない無力な自分が情けなくて腹立たしい……


「……っ……」


……いやだっ……!


こんなの見たくないっ!


……やめてっ……


……やめてっ……!


煮えたぎる怒りと悔しさを抱えながら必死にあたしは懇願する。


……やめてっ……!


……やめてっ……!!


……やめてっ……!!!


……やめてっ……!!!!



「——やめろおおおおおッッ!」———————
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——————ッ!!


瞬間、雷が落ちたような衝撃があたしの体を駆け抜けた。

まるで異次元にでも飛ばされたように遥か彼方に意識が遠のく……