SignⅠ〜天狗のしるしと世界とあたし



「やめてっ! もうやめてっ!」


一心不乱にあたしは叫ぶ。

だけどどんなに叫んでもあたしの声は届かない。


「……っ、 ……や、め……」


耐え切れず、とうとうあたしは目を伏せる。

そこへカイドウが更なる追い打ちをかけてきた。


「————!」


無理やり両目が見開かれる。

これはカイドウによる行動操作、

視線の自由を奪われて、あたしは嫌でも目の前の光景を見てしまう。

顔を背ける事も、目を閉じる事もかなわない。


……そんな……


……そんなっ……!!


涙がボロボロこぼれ落ちる。

目に映るのは、おそらくカイドウに操られているであろう、仲間同士の殺し合い……