SignⅠ〜天狗のしるしと世界とあたし



「「……くっそっ……!」」


すかさず能力者たちが立ち向かった。

隊員たちをかばうようにサイコキネシスである凛子が刃を食い止めて、その隙に電気を操る能力者、植物を操る能力者、爆破能力を持つ者たちがカイドウとコブを攻撃する。

……が、


「「「……あっ、 うっ……」」」


その力の差は歴然だった。

どれだけみんなの力を合わせても力及ばず、隊員、そして能力者たちがバタバタと地面に倒れてゆく……


「オイっ……しっかりしろ!」


必死に仲間の救護にあたっていた黒木にも、


————ザンッ!


刃は無情に襲いかかった。


「ゔゔあああッッ……!」


「——黒木っ!」


それはコブによる直接の攻撃……

斧と化したコブの手が黒木の両手を切断した。



「黒木っ……黒木っ!」


「あ゛ああああッッ……!!」


激しい痛みに黒木は地面を転げ回る。


「ヒーラーなんて邪魔なだけだからね。 グフッ、グフフフッ」


コブが笑うその間にもV字の刃が容赦なくみんなを切りつけて、すでに倒れている者でさえ更に深く傷付ける。

雨に濡れた地面、水溜りに血が混じり、だんだん赤くなってゆく……