SignⅠ〜天狗のしるしと世界とあたし



「いい光景だろう? CKー1」


カイドウの目線がこちらに向く。


「これから死を迎える者たちの表情は何とも言えず滑稽だ。そしてそれ以上にお前はもっと……ヒヒッ」


「グフッ、お前はただの傍観者だ。悔しいだろう? コイツらがどんなに痛くて苦しんでも、どんなに助けを求めても、お前は何も出来ないんだ」


「……そんなっ、」


あたしは急いで向こう側へ行こうとする。

けれどこの世界のバリケードが、あたしの存在を閉じ込める。


「ヒヒッ」
「グフッ」


カイドウとコブがジリジリみんなに詰め寄ってゆく……


「「「……なんだお前等っ!」」」

「「「止まれっ! 来るなっ!!」」」


言われた通り足を止めた二人の、その一瞬の静けさがやけに重くのしかかる……

そして、


————ビュオッ!


吹き荒れる風と共に、V字の刃が次々とみんなに襲いかかった。

特に能力を持たない隊員たちに刃はしつこく切りかかる。