SignⅠ〜天狗のしるしと世界とあたし


「あのさあ、ボクたち、面白いものが見たいワケ。このままじゃあ、ちょっと面白みに欠けるっていうか……ハッキリ言って退屈すぎ! だから——」


コブがカイドウと目を合わせる。

何か心で話しているのか、二人とも頷きながら時々不気味に笑い合う。

そして、


「すごくいい事思いついた。どうやったらお前をもっと苦しめられるか、その最大級のパフォーマンスを」


笑いを堪えた顔をして、コブがあたしにそう言った。


「……っ、」


あたしは言葉の意味が分からない。
ただ無性に嫌なものが急速に体を駆け巡る。

そして、


「グヒッ!」


空を見上げ、コブが何かを合図した。

直後訪れる激しい揺れがあたしの体を振り飛ばす……


「……っ、」


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しばらくして辺りは静けさを取り戻した。

朦朧とする頭を押さえ、あたしはゆっくり目を開ける……