“ シュンッ……ガガガッ! バキッ!”
カイドウの拳があたしを襲う。
息つく間もない素早い連打にあたしは何も対応出来ない。
加えてV字の刃があたしを捕えた。
「……ハッ!」
とっさにバリアーで防御するも、いとも簡単に擦り抜けてくる。
——シュバババッ!
「……あ、うっ……」
致命傷には至らない箇所ばかりに刃が突き刺さった。
——ガキッ!
カイドウがあたしを追い詰める。
“ ガッ、バキッ、バキッ、バキッ!”
楽しむように薄ら笑いを浮かべながら、カイドウは拳を振り下ろす。
「……っ、うう、……ハアッ、」
すでに顔は腫れあがり、体はアザや切り傷だらけで所々皮膚がめくれあがっている。
歯は数本が折られ、口元からはダラダラと血がこぼれていた。
「……ふっ、あの頃と全く一緒だな。何も出来ない、お前は只の人形だ」
——ガン!
ぐるりと視界が回転する。
あたしは地面に転がった……
「……は、 ……はあっ、」
しるしの力が使えない今、体力的に限界で、もう立ち上がる力は残っていない。
全身から力が抜け落ちてゆく……


