SignⅠ〜天狗のしるしと世界とあたし


「……っ……」
「……お前っ……」


ギリギリと二人は歯を食い締める。

未だ熱を持つ体……

あたしはまっすぐ二人と対峙する。


「予想外……まったく先が読めないね」


憎たらしそうに睨みつけるコブ、


「……油断、したな……」


カイドウはすぐに冷静さを取り戻す。

軽く瞳を閉じた後、冷めた目線をあたしに向けた。


「少し……いや、だいぶ侮っていたかもな、お前の力を……だが——」


口を止めたカイドウの瞳が大きく見開かれる。

すると、


————ギンッ!!


瞬間、あたしの全ての動きが封じられた。


「……っ、」


カイドウの瞳が黄金色に光っている。

これはテレパスによる行動操作能力……

もともとのカイドウの能力が、以前とは比べ物にならないほどレベルアップして、しるしの力をも封じている。

体はもちろん、取り巻く空気さえも時が止まったように静止した。


「ヒヒッ」


カイドウがゆっくり近付いてくる……