……っ、
視界が前後に大きくブレる。
浅く息を吐きながら、あたしはゆらりとカイドウを見る。
「……ハッ、ハアッ ……くっ、」
カイドウは長い腕を組みながら今度は遠目に目を合わせた。
「おい、あまりガッカリさせるなよ。お前の中に宿りし神はその程度のものなのか?
……ふっ、守り神が聞いて呆れる。 それとも、神をも超えた力を前に為す術もなく怖気づいたか?」
カイドウがニタリと微笑むと、周囲からはコブの笑いが聞こえてくる。
“ シュンッ! ……バギッ!”
カイドウが瞬時に近付いて、あたしの体を殴打した。
「……っ、」
激しく地面に転がされ、それでもすぐに起き上がる。
ますます俊敏になる動き、パワーがあたしを追い詰める……
——ブワッ!
今度は風が巻きついてあたしの体を拘束した。
身動き出来ないそこへカイドウの拳が浴びせられる……
————ダァンッ!
「……っ、 ……うっ、 ハッ、 ハアッ、」
打たれた所が痙攣する。
視界にチカチカ光が混じり、意識が一瞬遠のいた。


