SignⅠ〜天狗のしるしと世界とあたし


……そんな……


さっきよりもバリアーを強化したはずなのに、確実に刃の威力が増している。


「……グフッ、グフフフッ……」


あざ笑うようなコブの声が風と共に擦り抜ける……


“ ダダダ! ズダダダダダッ!!”


また、針が突き刺さった。


「……っ、」


あたしは更にバリアー強化を試みる。

右手のしるしが熱いくらいに熱を帯び、透明だったバリアーにほんのり色がつき始める……


“ ブウウ————ン”


薄く輝く黄金色、

突き刺さっていた無数の針が弾き飛ばされ消えてゆく……

すると、


——グンッ!


カイドウが前に立ちはだかり、バリアーを両手で抱え込んだ。


「……っ⁉︎」


長い両腕があたしの後方にまで伸びている。

そこに力が込められるとバリアーが軋んだ音を立て始める……