……注射、器……?
それは二本の注射器だった。
一本をコブに手渡すと、カイドウは瞳をギラつかせる。
「なあCKー1……この四年間、俺達がただ無駄に時をやり過ごしていたと思うか?」
問いかけるように聞いてきた。
「……え?」
「お前のあの奇跡を目の当たりにして、俺達が何も事を起こさないとでも?」
「……な、に?」
「もちろんあの時、先にあったのは怒りだが、次第に興味も湧いてきた……。
CKー1であれだけのパワー増幅が出来たのであれば、元よりPSY保有者の俺達ではどうなるのかと……。 それを奇跡ではなく科学の力で可能に出来ないかと……
もっともお前の場合、真相は神の加護を受けてのようだが……
だが、やむにやまれぬ好奇心が俺達自身をマッドサイエンティストへと駆り立てたのだ……」
「……どういう、こと?」
「なあに、要は自らが実験体となったまでだ。いわば崇高な自己犠牲……その成果は——、
……ふっ、お前がその目で確かめろ……」
カイドウが持っていた注射を腕に射し、遅れてコブも針を射す。
すると、
「……ぐがああッ!!」
「……うぐぅぅッ……!!」
二人は突然苦しみだした。
すぐに変化が表れる……


