SignⅠ〜天狗のしるしと世界とあたし


「……ふっ、神がお前を憐れんだか! なんと情け深い慈悲の心だ……くくっ、ふははははっ……!」


笑い出すカイドウをコブが不審な顔で見つめている。


「力にバラつきがあるのは心とリンクしているからか? この間は劣勢だったお前が、今は圧倒的に優勢だ……。 認めたくはないが、これでは俺達が負けるのは目に見えている……」


「……ちょっ、カイドウっ、」


「今のままでは……な」


その言葉にコブがハッとする。


「ああ〜そっかあ。 グフ、グフフフ……」


何故か不気味に笑い出した。


「……⁉︎」


あたしは訳が分からない。

負けるだろうと言ったわりに余裕たっぷりのカイドウとコブ。

すると、


——カタ、


カイドウが何かをその手に取り出した。

長方形の黒いケース

その中身は——