SignⅠ〜天狗のしるしと世界とあたし



“ ズグッ……シャアアアアッ!! ”


一瞬のうちに物体はバラバラに砕け散った。

辺りが閃光に包まれて、残骸が風と共に渦を巻く……


「……ぅぐっ……」


気付けば男が一人倒れていた。

光を操る長髪男、

胸は刃に貫かれている……


「フォトン! ……貴様っ!」


コブがすぐさま新たな武器を作り出した。

腕と同化した巨大な斧、 その切っ先があたしに向けられる……

そんな中、


「…………」


カイドウは黙ってあたしを見つめていた。

その顔は何かを考えているような、時折眉間にシワを寄せている。

……と、


「……ぅぅ、」


苦しむ長髪男の声に気付き、今度は視線を男に向けた。

スッと地面に手を伸ばすと、転がっていた刃の破片を手に拾う。

すると、


————ザシュッ!


何の迷いも躊躇もなく男の首を切り落とした。


「……っ!」


返り血を浴びてもその表情に変化はない。


「使えない奴は切り捨てるまで」


ただ平然とそう言うと再び視線をあたしに戻した。