SignⅠ〜天狗のしるしと世界とあたし



やっぱりこいつ、 強い……

男を睨みつけながらあたしは息を整える。 すると、


——ヒュンッ!


隙をつき、両脇からV字の刃が飛んできた。

とっさに両手で受け止めるも、あいたボディに赤いレーザーが伸びてくる。


「……っ、」


地面を転がりあたしはそれを回避する。

的をなくした凶器たちは互いにぶつかり消滅した。


「……ハア、」


一息ついて立ち上がる。

ところが、


——バララララッ!!


それまで地面に伏せていた文字があたしを拘束した。


「……っ、」


“ 手モ足モ出ナイ ”
“ 何モチカラガ使エナイ ”
“ Blue doll ニハ逆ラエナイ ”


それらの文字が一列に、鎖のようにきつく体に巻きついている。


「……うぅっ、」


ギリギリと締め上げられる程に体の力が抜けてゆく……