SignⅠ〜天狗のしるしと世界とあたし


「「……⁉︎」」
「……なんだそれは……」


「しるしだよ」


「「「……しるし?」」」


「そう、しるしはあたしの守り神だ。これがある限り、あたしは絶対誰にも負けない」


「守り神、だと?」

「「…………」」


右手に感じる確かな存在。

内なる声が強くあたしを導いている……


「フン、そんなもの……」
「ただのまやかしに過ぎないね!」


——ビュオンッ!


コブがすかさず仕掛けてきた。

つむじ風を腕に巻きつけ、巨大なカマとなったそれがあたしに切りかかる……


——ガキィッ!


あたしは右手でカマを受け止めた。


「そんなもの、きかない!」


そのままコブを払いよける。


「……このっ、」


続けて飛んできたV字の刃も、さらに大きなブーメラン型の刃も、あたしはたやすく払いよける。

“ 気 ”を巡らせた体には隙がなく、まるでバリアーで包まれたようにあたしの身体は強化していた。