SignⅠ〜天狗のしるしと世界とあたし


「……っ、」


「もう瞬間移動も出来ないなあ?」
「グフフフッ……さあ、どうする?」


勝ち誇ったように笑うカイドウとコブ、

長髪男が再び空に手をかざす。


“……パアアアアアアアッッ……!!”


さっきとは比べものにならないほどたくさんの光が、どこまでも果てしなく空いっぱいに輝いた。


「どこにも逃げ場はないぞ」


冷たく言い放つ長髪男の、体が光を放っている。

目の奥にまで差し込む強烈な青緑……

コブが風でバリケードを作り、カイドウとそれに閉じこもる……

その直後、



————カアアアアッ!!

シュヴルルルルルルルルッッ!!!!



この世界を覆い尽くす程たくさんの光の雨が降り注いだ。

けして優しくはない、まるで怒りのような激しい光の雨がひとかたまりに、洪水のように押し寄せる。


「——っ!」