「……!」
あたしはバリアーで防御する。
小さなV字の大群はバリアーに弾かれ軌道を変える。
そのまま大きく旋回すると再びあたしに襲いかかった。
“……ビュゴオッ……シュカッ!”
さっきよりも勢いをつけた刃、そのいくつかがバリアーに食い込んでくる。
「——ハッ!」
あたしは両手に力をこめた。
すると食い込んでいた刃も周りの刃たちもバリアーの気圧で吹き飛ばされる。
行き場をなくした刃たちは風に紛れて消えていった。
「……チッ、」
コブがあからさまに不機嫌な顔になる。
……と、
『邪魔な能力だ』
離れているのに耳元でカイドウの声がした。
何かが視界にチラついて、あたしはそれを確かめる。
「……⁉︎」
文字が入り込んでいた。
“ バリアーハ モウツカエナイ ”
そう書かれた半透明の文字がバリアーの中を浮遊して……
「……あっ、」
ピタッとあたしの腕に貼り付く。 すると、
——パチン!
突如バリアーが消えてしまった。
再度バリアーを試みるも不安定の時のようにまったく力が使えない。


