「別に。 でも、確かにいろいろ吹っ切れた」
「……と、言うと?」
「自分の心に向き合った。逃げてたけど、自分の中の弱さや迷いにようやく整理をつけられた。
今、あたしの意識はおまえたちBlue doll を倒す事だけに向いている」
「……ほう。 俺達を倒す、か……」
カイドウがニヤリと微笑んだ。
「目標は高く……その心意気は素晴らしい。だが——、」
言葉を区切ったカイドウの、眼差しがますます冷えてくる……
「お前は死ぬだろう。 俺達の手によって今度こそ確実に」
「……っ、」
「まったくいい身分だな。己を知らぬ身の程知らず程さっきみたいによく吠える」
「……え、」
「一人一人やったってしょうがない、みんなまとめてくればいい……さっきのお前の発言だ。要は面倒だから三人まとめて片付けると、そういう事だろう? 舐められたものだな俺達も」
「……っ、」
「だが、お前の意志は尊重しよう。そんなにまとめてやりたければ、せいぜいやってみるがいい……そして後悔するんだな、自らの軽はずみな発言に、そして己の無力さに」
ザワザワと風で木々が揺れ始める……
————ビュウンッ!
突風と共にV字の刃が群れを成して飛んできた。
刃は途中で二手に分かれ、両側からあたしを挟みうちにする。


