“ オ゛オ゛オオオ————ンッ!!”
そこにいたのは龍だった。
地響きがするほどの声を轟かせ、炎の龍と化した五体が、それぞれ猛々しい存在感を放っている。
「いつかの借りを返してやる……殺す、殺す、殺す、殺ス……!」
——ギャンンンッ!
合図と共に龍が襲いかかってきた。
複雑に絡み合いながら噛みつかんとばかりに迫ってくる龍たち、
あたしは瞬間移動で転々と場所を変えながら龍の追撃をかわしてゆく……
“ ゴオオオオ————ッ!! ”
吐き出される炎は大地をあぶり更に熱く、吹き荒れる熱波に視界がぐにゃりと歪んでいる。
「どうした! 逃げてばかりでは勝負はつかんぞ!」
包帯男の合図にまたも龍が変化した。
バラバラだった五体がねじれて合体し、一つとなった巨大な龍が、もうもうと黒い煙をあげている。
沸き立つ煙と同じく、龍もだんだん黒くなり、殺気立った迫力のある黒龍が空からこちらを見下ろしている……


