SignⅠ〜天狗のしるしと世界とあたし



——ボシュウッ!


突如火柱が分裂した。

勢いはそのままに五つに分かれた火柱。 その中央に男が一人立っている。

全身を汚れた包帯で覆った男は、目つきだけをやたら鋭くこちらを睨みつけている。

……と、


——ヒュボオオッ……!


男がいきなり仕掛けてきた。

無数に放たれる炎の弾丸、

それが時限爆弾のように次々そばで爆発する。


「……ハッ!」


あたしはバリアーで身を守る。

体に触れることなく爆発した弾丸は、残骸と白い煙となって色濃く辺りに漂った。


「……チッ、 死に損ないが」


舌打ちする声がして、いったん全ての攻撃がやむ。


だんだん晴れてくる景色……


視界には手をかざし火柱を操る男の姿が目に入った。

男の手の動きに合わせ、火柱がまるで生き物のようにその姿を変えてゆく……