「……⁉︎ 美空⁉︎」
「危ないからここで待ってて」
「待っててって……美空、何するの⁉︎」
「闘う、女と。 そして他の五人とも」
「なに言ってっ……だめよっ! 美空はすぐに逃げてっ……相手は——」
「——大丈夫」
「……えっ、」
「大丈夫だ。見くびらないで、あたしを。そしてしるしの力を」
「……⁉︎」
「サヤに嘘つきって怒られたから言わなかったんだけど、実はあたし、ずっと能力者と闘ってたんだ、D.S.Pに事件がない時……」
「……え⁉︎」
「D.S.Pの事件はあたしが全部一人で片付けてた」
「……ええっ⁉︎」
「Blue dollの仲間の二人とも闘って勝ってる……そのあとは負けたけど……」
「……っ……!」
「次は絶対勝ってみせる……心が強くなったんだ、だから……」
あたしは意識を集中させる。
————ドガアッ!
陰に潜んでいた赤髪の女を一撃した。
「……あ゛っ……」
腹を打たれた女は苦しそうに膝から崩れ落ちる。
「「「「……っ……」」」」
「うそっ……美空、すごい……」
ユリとD.S.Pの隊員たちは驚いた顔で硬直した。
「……くっ、」
すぐに女の表情が一変する。
——ダァンッ!
銃口を向け、一発あたしに弾を放つとすぐにそこから消えてしまう。
直後ビルのあちこちから乱れ撃った銃弾があたしの方に飛んできた……


