「でも逃がされちゃ困るのよ、たった今から標的はこのコ、CKー1になったから」
「……っ、そんな事っ、」
——シュンッ!
女がユリに触れた途端、二人の姿が消えてしまう。
次の瞬間には叫び声と共にユリがビルから落ちてきた。
「きゃああ〜っ!」
「……ユリ!」
————⁉︎
続く光景に目を見開く。
ユリの他に大量の人間が降ってくる。
それはD.S.Pばかりではなく、Blue dollの手下たちも含まれた。
「……ハッ!」
あたしは地面にバリアーを張り巡らせる。
“ バインッ、ボボボボボッ!”
ユリと落ちてきた隊員たちは固い地面への衝突を免れ、目に見えないバリアーのクッションに包まれた。
「ユリ!」
あたしはすぐにユリに駆け寄る。
「あら残念」
どこからか赤髪の女のせせら笑う声が聞こえてくる。
「どうせなら滅多に経験出来ない人間弾を受けてくれれば良かったのに。 ふふ、ふふふふ……」
「……ユリ、ケガ治すね」
あたしはユリのケガを治す。
そして、ユリと他の隊員たちを球体のバリアーに閉じ込めた。


