SignⅠ〜天狗のしるしと世界とあたし


「…………」


「……湧人?」


「大丈夫だよ」


「……え?」


「大丈夫。透も薫も、D.S.Pも……」


「……大、丈夫……?」


「二人なら記憶操作も解かれて無事だし、でもしばらくは会えないかも。遠くに引っ越すんだって、だから……

D.S.PとBlue dollはずっと、今も上で闘ってる。

けどD.S.Pの方が断然有利で、全然余裕で……だから、みくは何も心配しないで……」


「……そう、なの……?」


「うん、でも危ないから、しばらくはここにいた方が……」


どこか浮かない湧人の顔……

それでも、あたしはそうかと納得する。


「ところでみく、何の夢見てたの?」


湧人が突然話題を変えてきた。


「……夢?」


「だって、ずいぶん寝言言ってたよ。さっきもお父さん、お母さんって」


「……あ〜、」


さっきの事が蘇る……


「うん、実はね、あたし、やっと会えたんだ、お父さんとお母さんに」


胸に手をあてながら、さっきの事を湧人に話した。