SignⅠ〜天狗のしるしと世界とあたし


「……あっ、 ……えっと、 D.S.Pの地下……第二医務室だよ。 美空、危ないところだったんだ……」


「……D.S.P……」


「……っ、ねえっ、もう大丈夫っ⁉︎ どこも痛くない? 苦しくない⁉︎」


「あ〜、うん、大丈夫」


「……良かった……」


脱力したように湧人はふうっと溜息を吐いた。


「……でも、あたし、湧人がなんで……」


「……あの後、オレすぐにマンションに戻ったんだ。そしたら美空、血を吐いて倒れてて……

黒木さんに連絡つかないし、美空のスマホに鬼頭会の人の番号見つけて、ここに運んでもらったんだ……」


「……鬼頭会……」


「もう帰ったけど、すごく心配してたよ」


「……そっか、そうだったんだ……」


だんだん赤みが引いていく湧人の顔をあたしはぼーっと眺めてる。


「……ごめんみく……一人にして……。 やっぱりあの時、離れなければよかった……こんな事になるなんて……」


「ううん、湧人のせいじゃない」


「……でもっ、」


「それより透と薫は⁉︎ D.S.Pは⁉︎ Blue dollはどうなったの⁉︎」


ハッとなって湧人に聞いた。