SignⅠ〜天狗のしるしと世界とあたし


「ねえ! あたしもう死にたい! お父さんとお母さんと一緒にいたい!」


『『……万里……』』


「……だめ、なの……?」


二人はじっとあたしを見つめてる。

そのうち、


『……ずっと一緒よ……』

『現実世界では一緒に暮らせないが、心はずっと寄り添っている……』


静かに、さとすようにそう言った。


「……え?」


『それに、これからはもっと一緒にいられるわ』


『やっと分かり合えたんだ、前以上にきっと深く寄り添える』


「……寄り添う……?」


『万里、あなたは生かされているのよ』


『みんなが万里を必要としている……お父さんとお母さんが万里を想うのと同じくらい大切に、大事に思ってくれている。 それなのに簡単に死にたいなんて言ってはだめだ』


「……だって、あたし……」


『大丈夫よ、私たちがついているわ』


『万里の痛みや憎しみ、悩みや、悲しみ苦しみ……これからは共に分かち合おう……』


すると暗闇の中、二人の体が光を放つ……

眩しいくらいに輝いて、輪郭が淡くぼやけてゆく……