「……お父さん、 お母さん……」
胸に顔を埋めながらあたしは口を動かした。
「ずっとごめん、あたし……あたしのせいで死んだんだ。お父さんとお母さんはあたしのせいで……」
それはずっと秘めていた思い……
あの日あたしが熱を出さなければ、病院に行かなければ、きっと二人は死なずに済んだ、
そんな後悔がいつも胸のどこかにあった。
「本当にごめ——」
『『それは違う!』』
強い声に顔を上げる。
目を合わせ、二人は再び「違う」と言った。
「……だって……」
『万里のせいじゃない!』
『どうして自分のせいだなんて思うんだ!』
「だってあたし……」
『お母さんとお父さんは、あの日の医者たちに殺されたの』
『あいつら突然訳の分からない事を言い出してな、万里を連れて行こうと……。 必死で止めようとしたんだ、だが……』
『謝るなら私たちの方よ……本当にごめんなさい……』
『守ってやれなくてすまなかった……万里には本当に辛い思いを……させてしまった……』
二人はみるみる顔を歪ませる。
目からは涙がボロボロ溢れていた。


