瞬間、焼かれるような熱さと痺れが体の中に広がった。
「……ゔあああっ……うぐっ!」
まるで何かに食い荒らされているような、あるいは内臓が溶かされているような異常な感覚。
生温かいものが込み上げて、あたしは床に吐血した。
「……ぐっ……がっ、ハアっ……」
激しく痙攣する手足、胴体は強張り、気道が狭まり息苦しい。
薬があたしの体を蝕んでゆく……
「……はっ、はっ……ぐあああっ……」
あまりの苦しさにあたしは床を転げ回る。
すると、
「……くくっ!」
「あはははっ!」
透と薫の笑い声……
ゆらり、あたしは二人を見上げる……
「ざまあ……」
「いい気味……」
酷く冷たいその表情……
……とおる……
……かおる……
霞む視界に二人を映して、あたしの意識は閉ざされた……