それはあの二人だった。
やつれたような顔の透と薫は無気力で、だが憎悪だけは強く瞳に滲んでいる。
「あとは全部お前次第。こいつらを生かすも殺すも、お前が死ぬも生きるのも。 ……グフッ、グフフ……」
コブが言う言葉の意味が分からなくて改めて透と薫を凝視する。
するとカイドウが言葉を付け加えた。
「二人に何が起きているのか、お前ならすぐに分かるだろう。 言っておくが、もうあまり時間はないぞ。 助ける為にはどうすべきか……お前が答えを出すんだな」
そう言うと、ヒヒッと不敵に笑ってみせる。
「……どういう——」
言いかけた所でグラアッ! と床が動き出す。
ぐちゃぐちゃになった景色、混ざり合う色と色、
左右に激しく揺さぶられ、あたしの体は飛ばされる。


